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AGA(男性型脱毛症)Andorogenetic Alopecia
AGA(Androgenetic Alopecia):男性型脱毛症
思春期以降に額の生えぎわや頭頂部の髪が薄くなっていきます。
一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。
AGA(男性型脱毛症)と泌尿器科
AGA(男性型脱毛症)と泌尿器科…多くの人は全く関係ないように思われるかもしれません。
実は、AGA(男性型脱毛症)の治療薬は元々前立腺肥大症の治療薬として開発された薬なのです。内服していた前立腺肥大症患者に薄毛改善症状が多く見られたことからAGA(男性型脱毛症)の治療薬としての開発が進みました。実際、デュタステリド(ザガーロカプセル)はアボルブカプセルと言う名前で国内でも前立腺肥大症の治療薬として処方されています。
前立腺肥大症を起こす原因の一つとしてDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの一種が考えられています。そしてこのDHT(ジヒドロテストステロン)がAGA(男性型脱毛症)の進行の原因ともなるのです。
前立腺肥大症の治療としてデュタステリド(ザガーロカプセル)を内服することにより、DHT(ジヒドロテストステロン)濃度を低下させ、前立腺肥大の進行を抑えたり、前立腺そのものを縮小させます。
AGA(男性型脱毛症)に対しては、同様にDHT(ジヒドロテストステロン)濃度を低下させ、脱毛の進行を抑えます。
AGA(男性型脱毛症)、前立腺肥大症ともにDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンを抑えることで治療するという意味合いからも、AGA(男性型脱毛症)と泌尿器科は意外と密に関係しているのです。
ここからはより泌尿器科寄りなお話を…。
フィナステリド(プロペシア錠)やデュタステリド(ザガーロカプセル)を内服することにより上記の通り前立腺を縮小させたりする効果があるのですが、その影響から前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSAの数値にも影響が出ると言われています。
それらの薬を内服することにより、PSA値が大きく減少します。特に何もない方であれば問題ないのですが、前立腺癌の可能性がある方や今までにPSAの検査を行ったことがない方は気をつけなくてはいけません。AGA(男性型脱毛症)の治療を開始したあとに、初めてPSAの検査を行った場合、その結果だけみると問題なくても、実はAGA治療薬を内服していることによりPSA値が大きく減少して基準値内の数値になっているだけで、薬の影響がなければ危険な数値かもしれない、といった可能性も否定できません。
前立腺癌の可能性がある方や今までにPSAの検査を行ったことがない方は、AGA治療薬の内服を始める前に、一度PSAに異常がなく内服に問題ないかを確認してみてください。
例えば、男性ホルモン一種である遊離テストステロン。この項目もAGA治療薬の内服によって数値が前後すると言われており、遊離テストステロンの値が低下することにより疲れがとれにくくなったり、以前よりイライラする事が多くなったなどの「男性更年期症状」が現れることがあります。
女性ホルモンに関して婦人科が診るのと同じように、男性ホルモンに関しては泌尿器科で専門的に診ることがほとんどです。ただ無暗に薬を内服するのではなく、一度泌尿器科でご相談いただいた上で、治療を始めることをお勧めします。
ご相談がある方は大塚院長の診察日にお越しください。
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