急性前立腺炎はもちろん男性特有の感染症で、ほとんどは尿道の先から細菌が入り、前立腺に感染し、排尿痛や排尿困難、血尿、発熱などの症状から泌尿器科の外来にいらっしゃる方がほとんどと思われます。若い男性の場合は性感染症が原因のことも多く、中高年の男性の方は、元の疾患として前立腺肥大症がある場合が多いと思われます。

尿の顕微鏡検査と培養検査を行い、前立腺の状態を腹部超音波エコー検査で確認します。

前立腺炎の治療ですが、まずは予想治療といって、細菌感染を疑う場合には、細菌の種類とそれによる抗菌薬の感受性を予想して、抗菌薬の投与を始めます。若い男性の場合は淋菌やクラミジア感染症による前立腺炎も考えながら抗菌剤を選択します。また中高年の男性の方は、一般雑菌が多く、やはり大腸菌が一番多いと思われますが、元々、前立腺肥大症を合併されている場合も多く、その場合はやや治療が長引き、更にその先の前立腺肥大症の治療も念頭において、前立腺炎の治療を始めなければなりません。いずれにしても膀胱炎が風邪ならば、前立腺炎は肺炎みたいなものだと思って、しっかり治療することをお勧めします。

前立腺炎外来は横浜駅東口にあるスカイビル腎・泌尿器科クリニックへ
「どの科へいけばよいかわからない」「内科へ行ったが異常はないと言われた」と、一人で悩み苦しんでいる人も少なくありません。体調が悪いときは無理をせず、早めに治療を受けることが重要です。
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