病気について
Disease

血尿・蛋白尿
(健診異常)

健診で「尿に異常」と言われたら

健康診断の尿検査で「血尿(けつにょう)」「蛋白尿(たんぱくにょう)」を指摘されることがあります。自覚症状がない場合でも、腎臓や膀胱など泌尿器の異常が隠れていることがあります。「一時的なものかもしれない」と放置せず、一度しっかり検査を受けることが大切です。

血尿とは

尿の中に血液が混じっている状態をいいます。目で見て赤くなるものを「肉眼的血尿」、検査でしかわからないものを「顕微鏡的血尿」と呼びます。

    血尿の主な原因には、以下のようなものがあります。

  • 膀胱炎・腎盂腎炎などの感染症
  • 尿路結石(腎臓や尿管に石ができる)
  • 前立腺肥大症や前立腺炎
  • 腎臓や膀胱の腫瘍
  • 強い運動後の一過性血尿

特に中高年の方で血尿が見つかった場合は、悪性腫瘍(がん)を早期発見するきっかけにもなります。

蛋白尿とは

尿に本来ほとんど含まれないたんぱく質が漏れ出ている状態です。腎臓のろ過機能に何らかの異常が起きているサインの可能性があります。
蛋白尿の主な原因には、以下のようなものがあります。

  • 腎炎(慢性糸球体腎炎など)
  • 糖尿病や高血圧による腎障害
  • 過労・発熱・脱水・激しい運動などによる一過性の変化
  • 腎臓や膀胱の腫瘍
  • ネフローゼ症候群などの腎疾患

血尿と蛋白尿が同時に見つかった場合は、腎臓由来の病気の可能性が高く、より注意が必要です。

当院で行う検査

まずは尿検査で異常の有無を再確認します。必要に応じて以下のような検査を行います。

  • 超音波検査(エコー):腎臓・膀胱・前立腺の状態を確認します。
  • 血液検査:腎機能(クレアチニン・eGFRなど)を評価します。
  • 尿細胞診:膀胱がんなどが疑われる場合に行います。

これらの結果から、さらに詳しい検査が必要と判断された場合には、連携医療機関にご紹介し、CT検査、膀胱鏡検査、X線検査などの精密検査を行います。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 血尿が出ても痛みがなければ問題ないですか?
A. 痛みのない血尿の中には腎臓や膀胱の腫瘍が隠れていることがあります。必ず受診してください。
Q. 検査はどれくらいで結果が出ますか?
A. 尿やうがい液の検査は2〜5日程度で結果が出ます。結果の説明や今後の方針については、ご来院のうえでお伝えしています。
Q. 再検査で異常なしなら安心ですか?
A. 一過性の異常もありますが、繰り返し指摘される場合は原因精査が必要です。
Q. 健診で「尿たんぱく(±)」でした。すぐ受診すべきですか?
A. 一度の軽度な異常であれば経過観察でもよい場合がありますが、続く場合は腎機能低下のサインのこともあります。

当院からのメッセージ

血尿や蛋白尿は、早期に原因を突き止めることで重症化を防げるサインです。当院では、泌尿器科専門医による超音波検査や尿検査で、原因を丁寧に調べます。健診で「尿に異常」と言われたら、症状がなくてもお気軽にご相談ください。