病気について
Disease

尿路結石
(激しい痛み)

どんな病気?

突然、脇腹や下腹部に激しい痛みが走る。それが代表的な尿路結石のサインです。尿路結石(にょうろけっせき)は、腎臓から膀胱までの尿の通り道(尿路)に、カルシウムや尿酸などの成分が固まってできた“石”が詰まる病気です。

結石が尿管に落ちると、尿の流れが妨げられ、脇腹から下腹部、太ももの付け根あたりまで響くような強い痛みが起こります。痛みが波のように繰り返し、尿に血が混じる(血尿)こともあります。

主な症状

  • 脇腹・背中・下腹部の強い痛み(尿管疝痛)
  • 尿が赤い(血尿)
  • 吐き気・嘔吐
  • 頻尿・残尿感
  • 発熱(感染を伴う場合)

痛みは非常に強く、「救急車で運ばれるほど」と言われることもあります。

原因と背景

尿路結石は、尿中のミネラルや老廃物が結晶化してできるものです。
次のような要因が重なって発症します。

  • 水分不足(尿が濃くなる)
  • 塩分・動物性たんぱく質の摂りすぎ
  • ビタミン不足(特にビタミンB6・クエン酸不足)
  • メタボリックシンドローム
  • 家族に結石の既往がある
  • 排尿障害(前立腺肥大症など)

特に夏場や汗を多くかく季節に発症しやすく、再発を繰り返す人も少なくありません。

検査と診断

尿路結石が疑われる場合、まず以下の検査を行います。

  • 尿検査:血尿や感染の有無を確認します。
  • 超音波(エコー)検査:腎臓や尿管、膀胱の状態や結石の有無を確認します。
  • 腹部単純X線検査(KUB):X線で写る結石の位置や大きさを確認します。

これらの検査で尿路結石が疑われる場合には、必要に応じて連携医療機関でCT検査を行い、石の大きさや位置、数を詳しく評価します。

結石のサイズや位置によって治療方針が異なります。

治療方法

1.小さな結石(〜5mm程度)

自然に尿と一緒に排出されることが多く、自然排石(しぜんはいせき)を目指します。

治療内容:
  • 痛み止め(内服・坐薬・点滴)
  • 利尿を促すための水分摂取(1.5〜2L/日を目安)
  • 排石促進薬(ウロカルンなど)
  • 尿管を広げる薬(α1ブロッカー:タムスロシンなど)

2.大きな結石(6mm以上)

自然排石が難しい場合は、提携病院と連携し、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡的治療(TUL・PNLなど)を検討します。

3.感染を伴う場合(腎盂腎炎併発)

結石によって尿の流れが止まると、細菌感染を起こし、高熱や腎盂腎炎を合併することがあります。
この場合は抗菌薬や点滴治療を行い、重症例では入院が必要になることもあります。当院では初期治療と感染の評価を行い、必要に応じて速やかに提携病院へご紹介します。

再発予防のポイント

尿路結石は再発率が高い病気(約50%)です。生活習慣の改善が再発防止につながります。

  • 水分をしっかり摂る(1日2L目安)
  • 塩分・肉類を摂りすぎない
  • 野菜・果物をバランスよく摂取
  • 甘いジュースやアルコールを控える
  • 適度な運動で代謝を整える

再発を繰り返す方は、尿検査や結石成分分析で体質を把握し、食事内容の改善につなげましょう。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 尿路結石の痛みはどれくらい続きますか?
A. 数時間〜数日続くことがあります。痛み止めや点滴でコントロールしながら排石を促します。
Q. 結石は自然に出ますか?
A. 5mm以下の結石は自然に出ることが多いです。水分摂取と薬の併用で排石をサポートします。
Q. 再発を防ぐにはどうすればいいですか?
A. 水分摂取・減塩・栄養バランスが基本です。 定期的な尿検査やエコーで経過を見ていきましょう。
Q. 痛みがなくても結石はありますか?
A. はい。腎臓内に小さな結石があっても痛みが出ないことがあります。健康診断やエコー検査で偶然見つかることもあります。

当院からのメッセージ

尿路結石は、痛みが非常に強い一方で、適切に治療・管理すれば再発を防ぐことができる病気です。
スカイビル腎・泌尿器科クリニックでは、尿検査や超音波(エコー)検査、腹部X線検査(KUB)などを行い、必要に応じて連携医療機関でCT検査を行って詳しく評価します。 自然排石をサポートする治療や再発予防の生活指導を行っていますので、痛み・血尿・発熱などの症状がある方は、我慢せず早めにご相談ください。