「トイレに行っても出きらない」「夜中に何度も起きる」「出始めが遅い、勢いが弱い」
こうした症状は、前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)によるものかもしれません。
前立腺は男性特有の臓器で、膀胱のすぐ下に位置し尿道を取り囲んでいます。加齢やホルモンの変化によって前立腺が大きくなると、尿の通り道を圧迫し、尿の勢いが弱くなったり、残尿感が出たりします。
進行すると、尿がまったく出なくなる(尿閉)状態になることもあります。このような排尿トラブルは、日常生活の質(QOL)を大きく左右します。
前立腺肥大症の主な原因は「加齢」と「男性ホルモンの変化」です。
テストステロン(男性ホルモン)のバランスが変化することで、前立腺の細胞が増えやすくなり、50歳以降の男性に多く見られるようになります。60代では約半数、80代では8割以上に前立腺の肥大がみられるといわれています。
診断は、症状の聞き取りと各種検査を組み合わせて行います。
必要に応じて直腸診を行うこともあります。
軽症〜中等症の場合は、内服薬で症状を和らげることが多く、多くの方がこの段階で改善します。
主な治療薬には以下があります。
症状や副作用の有無に応じて、これらを単独または併用で使用します。
薬で十分な改善が得られない場合や、尿閉を繰り返す場合は外科的治療を検討します。
主な方法には、
症状の重さや前立腺の大きさ、全身状態に合わせて適切な治療法を選びます。
こうした生活の工夫が、治療の効果を高め、症状の悪化を防ぐことにつながります。
「年齢のせいだから」と我慢してしまう方が多いですが、前立腺肥大症は治療で改善が見込める病気です。
スカイビル腎・泌尿器科クリニックでは、症状・前立腺の大きさ・ホルモンの状態を総合的に判断し、薬物療法から手術のご紹介まで、幅広く対応しています。「夜トイレで何度も起きる」「出し切れない感じがする」そんなお悩みを感じたら、早めのご相談をおすすめします。