尿漏れ・尿のキレが悪い
(排尿コントロールの異常)
尿漏れ・尿のキレが悪いとは
「トイレのあとに少し漏れる」「急に我慢できない」「おしっこの勢いが弱い」といった症状は、排尿をコントロールする機能がうまく働いていないサインです。加齢、骨盤底筋のゆるみ、前立腺や膀胱の働きの低下など、さまざまな原因で起こります。女性では出産や更年期、男性では前立腺肥大症などが関係していることもあります。
主な原因
男女共通
- 加齢による膀胱や尿道括約筋の衰え
- 肥満・便秘などによる腹圧の上昇
- ストレスや過活動膀胱
- 一部の薬(降圧剤・抗うつ薬など)の影響
女性に多い原因
- 出産による骨盤底筋のゆるみ
- 更年期に伴う女性ホルモン(エストロゲン)低下
- 子宮や膀胱の下垂(骨盤臓器脱)
男性に多い原因
- 前立腺肥大症による尿の通り道の圧迫
- 手術や外傷による括約筋のダメージ
検査方法
- 尿検査:
- 感染や炎症の有無を確認します。
- 超音波検査(腹部エコー):
- 膀胱に尿が残っていないかを測定します。
※症状や状況に応じて、追加の検査や他院での精密検査をご案内する場合があります。
治療方法
生活習慣の改善
- 便秘を防ぐ・体重を減らすことで腹圧を軽減
- 咳やくしゃみのときにお腹に力を入れすぎない
- 就寝前の過剰な水分摂取を控える
薬物療法
- 抗コリン薬/β3作動薬:
- 膀胱の過剰な収縮を抑え、頻尿や尿意切迫を改善
- α1ブロッカー:
- 尿道抵抗を下げ、排尿をスムーズに(男性に使用)
- 漢方薬:
- 体質や随伴症状に応じて、加味逍遙散・八味地黄丸・牛車腎気丸などを処方
骨盤底筋トレーニング
尿道や膀胱を支える筋肉を鍛えることで、尿漏れの改善が期待できます。
医師の指導のもと、自宅でも継続できるトレーニング方法をお伝えします。
よくあるご質問
- Q. 加齢のせいだから仕方ないですか?
- A. 加齢も要因のひとつですが、多くの場合は治療やトレーニングで改善が見込めます
- Q. 男性でも尿漏れは起こりますか?
- A. はい。前立腺肥大症や手術後、加齢などが原因で男性にも起こります。
- Q. すぐに受診した方がいい症状は?
- A. 尿に血が混じる、発熱を伴う、排尿が極端にしにくい場合は、早めの受診をおすすめします。
当院からのメッセージ
「年齢のせいだから」「恥ずかしいから」と我慢される方も多いですが、尿漏れや排尿の不調は誰にでも起こりうるものです。原因を明らかにし、適切な治療を行うことで、日常生活の快適さを取り戻すことができます。
お悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。