病気について
Disease

GID/GI(性別不合)

— 自分らしく生きるための医療サポート —

性別不合(GI/Gender Incongruence)とは

出生時に割り当てられた身体的な性別と、本人が認識する性(性自認)が一致しない状態を指します。

かつては「性同一性障害(GID)」と呼ばれていましたが、近年は 性別不合・性別違和・ジェンダーダイバーシティ といった表現が広く用いられ、病名ではなく“個人の在り方”を尊重する考え方 が世界的に進んでいます。

性別不合を抱える方の一部には、日常生活の困難や精神的苦痛を感じる場合があります。私たちは、この苦痛そのものを“治す”のではなく、本人が望む方向へ身体・生活を整え、苦痛を軽減し生きやすさを高めるサポートを行います。

当院の基本方針

1. 診断書に基づく安全な治療

初診時、以下のいずれかをご持参ください。

  • 専門医療機関による診断書(GID/GI)と紹介状
  • 治療歴がある方は紹介状でも可

※診断書がある場合でも、健康状態・検査結果により当日からのホルモン療法を開始できない場合があります。

2. 未成年の方の診療について

18歳未満の方へのホルモン療法は、安全性や専門性の観点から、診断書や紹介状がある場合でも対応しておりません。

3. 個別性に合わせた治療設計

治療は以下を丁寧に確認したうえで決定します。

  • 投与方法(内服/注射/外用)
  • 既往歴・併用薬
  • 喫煙・血栓リスク
  • 職業・生活背景
  • 将来的な身体変化の希望

インターネット情報・自己判断による投与は大きな健康被害の原因です。

対応可能な治療

治療 男性ホルモン 女性ホルモン
注射 リアンドロン
ネビド
プロギノン・デポー(10mg)
内服 プレマリン錠(0.625mg)
現在は院外処方です。
軟膏 グローミン

投与量・治療方針は、学会ガイドライン・血液検査結果に基づき決定します。

初診の流れ

  1. 1.診断書(または紹介状)をご持参のうえ来院
  2. 2.問診(既往歴・服薬歴・生活状況・治療希望の把握)
  3. 3.必要に応じ血液検査
  4. 4.投与可否判断
  5. 5.治療開始またはスケジュール調整
  6. ※検査が必要な場合など、初診当日に治療開始できない場合があります。

副作用について

FTM(男性化)

  • 多血症(血が濃くなる)
  • 脂質異常
  • 肝機能障害
  • にきび・脱毛
  • 感情変動
  • 生理停止

MTF(女性化)

  • 血栓症(特に喫煙者でリスク大)
  • 肝機能障害
  • 乳腺組織の変化
  • 性機能低下
  • 体脂肪分布の変化
  • 情緒変動

副作用は個人差があります。体調変化があった場合は中断せず受診してください。

よくあるご質問

Q. 初診当日に治療は開始できますか?
A. 診断書の内容や血液検査の結果によって異なります。当日開始できない場合もあります。
Q. 副作用が出たらどうすれば良いですか?
A. 自己判断で中断せず、必ず受診してください。投与量や方法を調整します。
Q. 将来の妊娠・出産を考えています。影響はありますか?
A. 影響する可能性があります。
治療前に医師へご相談ください。必要に応じ専門機関をご紹介します。

受診について

初診の方は、診断書(治療歴のある方は紹介状)を必ずお持ちください。
予約制ではありませんので、診療時間内にご来院ください。

初診の方で(GID性同一性障害)/GI(性別不合)の診療をご希望される方は、下記診療時間にご来院下さい。

曜日 時間 担当医
月曜日 10:00~13:00
15:00~20:00
(最終受付時間19:30)
院長 大塚則臣
(日本GI(性別不合)学会会員)
火曜日 10:00~13:00
15:00~20:00
(最終受付時間19:30)
院長 大塚則臣
(日本GI(性別不合)学会会員)
水曜日 10:00~13:00 院長 大塚則臣
(日本GI(性別不合)学会会員)
金曜日 10:00~13:00
15:00~20:00
(最終受付時間19:30)
院長 大塚則臣
(日本GI(性別不合)学会会員)
土曜日 10:00~13:00
(午後:第1.3.5)15:00〜20:00
(最終受付時間19:30)
院長 大塚則臣
(日本GI(性別不合)学会会員)

※診察日によって、医師が異なる場合がございます。ご来院の前に一度お問い合わせください。

対応できない内容

  • 18歳未満のホルモン療法
  • 診断書のない初回ホルモン処方
  • 自己調達薬の投与指示
  • 医療安全に反する投与量の要求

ホルモン治療は、「本人らしさ」を守りながら健康を損なわない範囲で行う医療行為です。
私たちは、過度な変化を急ぐ治療ではなく、安全に、継続できる形を大切にしています。